黒は黒より出でて黒より黒し

 

皆さんは「黒」という色についてどの位知っているだろうか?

ちなみに「黒」というで連想するモノと言えば、宇宙、夜、カラス・・・などなど。

普段、身に着けている洋服をはじめ、電話だったりクルマだったり、もしかすると、この記事を見ているパソコンや携帯電話でさえも「黒」が使用されているかもしれない。

日常生活を送るに当たり、少し周りを見渡せば意外と多くの「黒」を見つけることが出来ると思う。

 

 

光を色として見る場合、黒は光がほとんどまったくない状態のことである。

ほとんどの色は 赤(R) 青(B) 緑(G) の3色を組み合わせることによって表現することが可能ではあるのだが、

「黒」という色は、この赤・青・緑のどれもない状態の事を指している。

テレビをはじめとしたブラウン管は黒として発色することはできないため、テレビの映像等では他の色とのコントラストの調整によって人の目に強い黒として錯覚させているのである。

錯覚の仕組みを説明していくと長くなるので割愛させて頂くが、気になって夜も眠れないという方は・・・・是非寝不足になって頂きたい。

 

物体の黒は、理想としては光の反射率が0ですべての波長の光を吸収する色である。

吸収した光エネルギーは熱エネルギーへと変換される。

黒いものが太陽の光を浴びて熱を持つことは、理屈は知らなくても大人なら常識として知っていると思う。

「黒」という色が熱を吸収することを利用した黒色のホイルが、料理に使用されている。焼き芋などはこの黒ホイルを巻いて焼くと美味しいのである。

 

絵具の三原色の3色(赤・黄・青)を混ぜると黒になる。ただし、全ての波長を完全吸収する物質(黒体と呼ばれている)は存在しない。

つまり完全なる「黒」というものはこの世に存在しないのである。

 

 

現在、工業的に作り出された最も黒体に近い物質は、99.96 % の光(電磁波)を吸収する「ベンタブラック」である。

 

ベンタブラック(Vantablack)は、ナノチューブで造られた、可視光の最大99.965%を吸収する現在で最も黒い物質である。ベンタブラックに光が当たると、反射するのではなく捉えて、チューブ内を何度も屈折させ、最終的には熱に返還される。

 

ベンタブラックS-VISはその液体塗料であり光の吸収率は99.8%。

スプレーで吹き付けることであらゆる物体を限りなく「真黒」にする。

光の反射光の量はハッブル宇宙望遠鏡で使われている超黒色塗料の1/17で、まるでそこだけ空間に穴が開いたようになる。

 

ベンタブラックに覆われるとブラックホールのようにそこだけ消えてしまったかのように識別できなくなる。

もし、消えてなくなりたいと思った時には部屋中をベンタブラックで塗りたくり、身体にもスプレーを吹き付ければある意味簡単に実現できるのである。

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